町

2013/10/22

「かきねの、かきねの。 #2. 浄妙寺あたり」

かきねの、かきねの、曲がり角~♬

町の風情を作り出すファクターはもろもろありますが、市街地におけるソレのうち、外と内を隔てる境界に存在する垣根や塀、および其処に付随する門などが醸し出す雰囲気は、極めて重要かつ大きな部分を占めるものと思われます。
都会ではすでにその多くが失われてつつある現代ではありますが、鎌倉には、今でもまだたくさんの魅力的なそれらを目にする事ができます。

このシリーズでは、こうした鎌倉で見かける事の出来るステキな垣根や塀、および門などをエリアごとにメデルポイント等も加えてご紹介をし、その芳しき世界をみなさまと共に味わい、愛でて参りたいと思います。
(みなさまからの御選奨も絶賛受付ちう)
*メデルポイントとは、筆者が独断で"こりゃ愛でなくちゃいかん"、"愛おしいっ"と感じ入るポイントのことです。




さて、前回に続いて、浄妙寺あたりの散策をご一緒いたしましょう。
角もだいぶん曲がり、歩みを進めて参りました。

そして。

すばらしき門三連発、です。いや、この曲がり角はすばらしいですね。
てんこ盛りです。鎌倉在住の方には、比較的当たり前な風景かもしれませんが、この門 - と言っても屋根を冠した木戸門が、ごく普通に町中に散見できるというのはすばらしい日常なのであります。都心からやってきた友人などは、ほええ~と感心しきりです。




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Lot#005

こちらは比較的新しいもののようですが、その新しさと角格子戸のカジュアルさが、塀下部に交差に積まれた大谷石でしょうか、やや大きめの土台石や意匠に配した巨石の堅牢さと相まって絶妙なバランスを醸し出しています。




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Lot#006

そして、すぐ近くのこちら。柔らかいひよこ色の壁面でありながら、ちょっと奥まっての木戸門に安心安全の無双戸が据えられ、物腰柔らかなのにガードがっちりな良家の子女的気高さを感じます。




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Lot#007

かわって、こちらは上品な雰囲気の縦格子の戸がついた門です。

こちらのメデルポイントと致しましては、建仁寺垣をアレンジしたものでしょうか、門へ続く塀の竹のスッとした縦のラインと門の縦格子がシンクロして放つ、洗練の雰囲気です。
立ち上がりの土台石も努々ただのブロックではありません。スッキリとした縦横比の表面に細かな波状の模様が洗練度を盛り上げています。




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Lot#008

さて、ちょっと谷戸のほうへ回ってみましょう。

こちらは、THE建仁寺垣ですね。美しいです。立ち上がりの部分をご覧下さい。谷戸はちょっと訪れただけで、なんとなくひんやりした空気を感じるものですが、植生は正確で、この辺りは水分と陰を好む植物がグッと増えてきます。

このような土地の家屋の塀の土台にこうした植物が繁茂している様は、まことに谷戸らしい風情を感じさせてくれるものです。

こちらのメデルポイントと致しましては、横に渡した割竹の並びをご覧下さい。ちょうど1本分ずつ程ズレています。これも通りの坂道から眺めた折りの美しさを配慮した、親方のこだわりでありましょう。




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Lot#009

スゴいです。石垣です。ブロック積むのと訳が違います。こんな大きな石、運んでくるだけでも大変なのに積むんですからね。サイズばらばらなのを。
いまはもうあまりやらないのではないでしょうか。。。

ここも、谷戸らしく岩間の間からシダや岩タバコが生え、彩りを加えています。覆い尽くされないように、ほどほどの手入れをされ見せてくれる姿には、"生きている壁"という強いメッセージを感じます。(続く)


(rica)

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