町

2013/09/29

「かきねの、かきねの。 #1. 浄妙寺あたり」

かきねの、かきねの、曲がり角~♬

町の風情を作り出すファクターはもろもろありますが、市街地におけるソレのうち、外と内を隔てる境界に存在する垣根や塀、および其処に付随する門などが醸し出す雰囲気は、極めて重要かつ大きな部分を占めるものと思われます。
都会ではすでにその多くが失われてつつある現代ではありますが、鎌倉には、今でもまだたくさんの魅力的なそれらを目にする事ができます。

このシリーズでは、こうした鎌倉で見かける事の出来るステキな垣根や塀、および門などをエリアごとにメデルポイント等も加えてご紹介をし、その芳しき世界をみなさまと共に味わい、愛でて参りたいと思います。
(みなさまからの御選奨も絶賛受付ちう)
*メデルポイントとは、筆者が独断で"こりゃ愛でなくちゃいかん"、"愛おしいっ"と感じ入るポイントのことです。




記念すべき第1回目は、浄妙寺辺りを散策したいと思います。

この辺りは鎌倉旧市街(ここでは鎌倉市内でも古い雰囲気が色濃めに残っている地域全般を、ざっくばらんに勝手にそう呼ぶことに致します)の中でも、奥座敷、というかウラ座敷的エリアに位置しており、ちょうど海側がカラッとさんさーんとした雰囲気があるのとは反対に、山陰に入り込む場所が多くなるせいか、ひんやりとした静かな佇まいが町の空気に漂っています。


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Lot#001

ご覧ください。最初からいきなり立派です。
こちらのメデルポイントと致しましては、上部の漆喰の白と下部の板塀部分の渋みのある黒のすっきりとしたコントラストと直線的な意匠の美しさでしょう。
立派な塀には立派なお庭、です。邸内の美しい緑が堂々とした風格の壁面に清涼感を与えております。

実はこの通り、はさんでお向かいも素晴らしく、引いてご覧頂きましょう。




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Lot#002

いかがでしょう。右に対して左のご邸宅は、洋風な雰囲気の、瓦屋根を載せたリズミカルな塀です。邸内の緑も洋風に刈り込まれマッチしております。塀の下部にある透かし模様のブロックの配列も美しく並べられております。

みなさま、お気づきでしょうか。この透かしブロック、手前は最下部に配されておりますが、2段目以降角までは同じ高さに揃えてあります。坂の入り口から見た折りの美しさを意識した心憎い演出ではありませんか。

こうして左右を眺めると、右は塀の高さを水平にまっすぐのばして凛とした美しさを見せつけるや、左は坂に合わせて塀の高さが変わり軽やかな美しさを楽しませてくれ、なんとも眼福にあずかれる通りです。




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Lot#003

さて、歩みを進めましょう。こちらも洋風な塀ですね。ちょっと赤茶っぽい砂岩風の壁面に覆いかぶさるように矮性の植物が這っています。
思うにコレ、花が咲きますね。小さめの、うす黄色い感じのやつがたくさん、とか。そしたら綺麗でしょうねえ、見応えありますねえ。いや、想像ですけど。
垣根LOVERとしては、これくらい想像力豊かに楽しまなければなりません。

こちらのメデルポイントと致しましては、塀の立ち上がり部分です。道からスッと無機質に立上がらずに、大きめの岩がごろごろしてます。作る手間としては、これムッチャやり難いんじゃないのかって感じですが、敢えての造作。

この土台部があるお陰で、こちらの塀にさらにプリミティブな魅力が増しています。上部にきちんとした投函口があるにも関わらず、真ん中辺に後からテキトーにつけた感じの投函口もシンクロしていて、いい味出してます。




lot_004.jpg
Lot#004

こちらは所謂、ほんとの生け垣、混ぜ垣でしょうか。町角のおりおりに生け垣が交じっているとそれだけで、緑にこころ癒されますね。通りの先もぐうっとすてきな塀が続いております。


さあ、奥へ奥へ、参りましょう。(#2.へ続く)


(rica)

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