人

2014/03/01

「ワカメの春ですね、信栄丸さん」

鎌倉の海は今、ワカメ漁の最盛期です。
2月から3月中旬くらいまで〜早春の風物詩。

浜辺で風に揺れるワカメに引き寄せられて
坂ノ下の「信栄丸」さんにお話を伺ってきました!

信栄丸さんup.jpg


信栄丸さんは、毎日早朝5時半くらいに船を出して
10分くらい沖に進んだ(双眼鏡でなら見えるくらいの)ところ
に組んである"いかだ"と呼ばれる海の畑で、ワカメを収穫します。

今の季節は、ワカメがとてもよく育っているそうで、
どんどん収穫して、浜へ帰ります。(沖での作業は3時間くらい)

信栄丸.JPG
(こちらが信栄丸さんの船!)


浜に戻ってきたら、
すぐに大きな鍋で煮立てたお湯の中に入れて
ワカメをさっと湯がきます。

ゆがき釜.jpg
(こんな大きな炉に火を焚きます)


湯がいたワカメはきれいな緑色に!

ゆがきワカメup.jpg

すぐに食べる場合はこのままで。

もし、雨や雪が降っていたり干せない時は
湯がいたワカメにたっぷり塩をまぶして保存します(塩蔵)。
お天気がよかったら、1本を真ん中で裂きV字型に広げて
全体にお日様の光や風があたるようにしていきます。

半分にさいてV.jpg

1本1本、丁寧で根気のいる手作業です。

春の光は明るくて、でも風はまだ冷たく乾いています。
この光と風が、ワカメの美味しさをグンと凝縮して、
日持ちするものにしてくれる。
昔からつづく、自然と人の知恵による素晴らしいコラボですね。


揺れるボンズ.jpg

このワカメと、上の写真のワカメとの違いは何か
わかりますか?

正解は、V字型→I 字型になっていますね〜
一日中、太陽光と風にあてられたワカメは、日の入り前に
V字の中央から切り分けられて、先端をハサミできれいに切り揃え
整えられます。

1日目はここまで。いったん取り込んで
2日目は、ゴザの上に並べてまた1日、太陽光と風にあてます。


ござで干す.jpg

乾いてくると、色はだんだん濃い黒に。
色の変化や、触り心地をチェックしながら
まんべんなく乾くように、何度もひっくり返すのです。
やっぱりこの丁寧さが大切なんです。大変ですね。


くるくる手元.jpg

2日目の甲羅干しを終えたワカメは、乾燥状態を
保つためにくるくるとゴザにくるみ込み、出荷の準備へ。

「ワカメは3度色を変えるんだよ」と信栄丸さん。
収穫した時の茶色、湯がいた時の緑。そして乾いた時の黒。
湯がいてパッと緑に変化する時は、それはそれは
いい香りがするそうです。


春の凪.JPG

この日は凪で、おだやかな美しい海でしたが
凍える寒さの中での漁や、刻々と変わる天候への対応など
自然を相手にする仕事には、厳しい日もたくさんあって、

でもそのおかげで、私たちは美味しい海のめぐみを
いただいているんだなぁと、
信栄丸さんの笑顔を見ながら、しみじみ思ったのでした。

(お忙しいお仕事中に快く取材に応じてくださって
どうもありがとうございました!!)



てんぷら.jpg

お土産にいただいたワカメ、信栄丸さんオススメの
天ぷらにもしましたよー♬
生のまま+ポン酢や、お味噌汁にもしていただきました。
みーんな、美味しかったです。

ごちそうさまでした。



1656056_644351348976403_1252176199_n.jpg

*ワカメの次は、アカモク、しらす、サザエやお魚へと
 信栄丸さんの収穫も変わっていくそうです。
 また、取材におじゃまさせてください!

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